ポートランド市内で、都会でもできるパーマカルチャー暮らしを実践するMarisha & Zaneさん

TOKYO URBAN PERMACULTUREツアー2014の旅の様子を綴るみりにこぱぱのしぜんのぼうけんのにっきの11本目です。

午前中、フォスタービレッジを訪れた僕たちですが、午後はポートランド市内、ダウンタウンからクルマで20分ほどのエリアに住むMarishaとZaneさんの自宅を訪ねました。都会の住宅街でパーマカルチャーを活かした暮らしに挑戦する2人の暮らしはどんなものでしょうか?

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Marisha(マリシア)とZane(ゼイン)さんが、特別に自宅を見せてくれました。(2人の写真撮り忘れた。。)マリシアとゼインのの2人は、この家に住み始めてから3年。田舎で自給することはやりやすいけど、都会でできることを試してみたくて引っ越してました。家の前庭は全部芝生だったそうです。

前庭の芝生はすべて剥がして、フードフォレスト(食べ物の森)になっていて、一番下に菌の層、その上にグラウンドカバーとしていちごなど。低木、そして高い木。ここに見える植物はすべて食料生産、薬草としてつかえる植物のみ。植物はそれぞれ相性があるので、慎重に選んで植えています。コンパニオンプランツですね。

DSC_1154写真はにわとりのケージ。夏の間、日陰になるこの場所においているとか。ほかの時期はチキントラクターとして移動させながら、草取りをさせたり、土壌を豊かにします。

DSC_1218別アングルから。

DSC_1155盛大に歩道にはみ出したかぼちゃ。これも公共空間の活用か。

DSC_1156歩道に置かれたプラスチックのドラム缶に、いろんな野菜を植えてます。

DSC_1157こちらは歩道側のトマト。前庭のフードフォレストは、大きな木があったり、プライバシーがあまりないので、近所の人にあげたり、通りがかりの人がピックしてその場で食べてもらいたいから植えているんだそうです。なるほどねぇ。

DSC_1159パーマカルチャーでは、こうやってゾーンマップをつくります。東西南北による太陽の当たり方、風の通り道、生活動線などを考慮して、どこが毎日触れるゾーンで、どこにどんな植物や木を植えるのか?計画を立てます。ZONE1は一番多くの時間を過ごす場所。毎日アクセスできるところ、ZONE4はほぼ行かないところ手をかけない場所です。本格的に食料生産をしているのは、裏庭で、ZONE1。前庭は近所とのコミュニケーション用の庭ってことで、ZONE3、というデザイン。

DSC_1161玄関横の木。鳥が来るように巣箱がついてます。

DSC_1196さて、ここから裏庭に続く道です。もともとコンクリートに覆われていましたが、壊して、取り除きました。トマト、バジル、いちご、ぶどうなどが植わっていて、「Snack Trail(おやつの道)」と呼んでいます。とくにトマトは採れすぎて食べきれないから食べていいよ、ということで、にこみりドンドン食べます。甘くておいしい。となりの95際のおじいちゃんのために、手に取りやすい高さになる工夫もしているとか。

DSC_1162見上げると、壁にはハリガネネットでツル性植物に活用しています。土地を有効に活用するためにも、縦の空間を最大限利用しています。

DSC_1173さて、こちらは裏庭。みたことがない野菜があふれる、ジャングルです。

DSC_1168パティオのテーブルには、今日とれたての野菜がごろごろ。

DSC_1170食用のホオズキがたくさん!

DSC_1172むき方を教えて……。

DSC_1175できた!きのこみたいでかわいい。

DSC_1174これが、コンポストティー(堆肥茶?)をつくるバイオリアクター。雨水タンクから水を12ガロン、ミミズの糞を1リットル入れて、糖蜜をワンカップいれます。水槽用の空気ポンプが30時間動いて、微生物が大繁殖します。30時間後に出来上がり。この機械はカナダの男性から購入したとか。

DSC_1176できあがったコンポストティーは、この「バックパックスプレーヤー」に入れて、ガーデン中にスプレーします。その結果、豊かな微生物が植物を支えて、健康な庭になっているそうです。ハイテクだー。

あと写真撮り忘れたけど、コンポストティーの原料をつくる、ミミズコンポストが2か所あるそうです。ひとつは移動式で冬は室内にもっていきます。ミミズにあげるエサは食べ残しのみ。2か所あるのは、寒波でミミズが全滅しないように。パーマカルチャーの原則でもある、「重要な機能のバックアップ」ですね。

DSC_1165パーマカルチャーの原則の一つ、「多機能性」を活かした事例。これは洗濯物を干すヒモですが、野菜やにんにく、ハーブ、種を乾かしたりするのにも使います。一つの目的のためになにかを増やさないようにします。

DSC_1195お店のディスプレー棚を再利用した苗床。

DSC_1179重要なのは、良い種を手に入れること。種はすべて自分で自家採種している。種の交換をする仲間のネットワークでいろいろな種を手に入れているそう。

DSC_1181ここも垂直の空間を利用してツル性の豆を栽培。無駄な空間はありません。

DSC_1250さて、ここから屋根の上に登ります。この庭は地面がカチカチの粘土質だったらしいですが、たった3年で、ここまで庭が豊かになるのは、驚きです。その秘密は、最初に行った土壌改良にありました。

具体的には、まず庭全域の表土を削り、ダンボールを3枚重ね、その上に麦わらを数十センチ、そして12センチのコンポスト層をつくったとか。かなりの資材と作業量ですが、ワークパーティ形式で沢山の人と行いました。しかし、やってみた結果、炭素と窒素のバランスが悪いということがわかり、おしっこをたくさんまいてバランスをとったり、市販のオーガニックコンポストを投入したりと試行錯誤も。はじめはケールやレタスなどしか育たなかったが、今ではさまざまな野菜がよく育つようになったそうです。

DSC_1191屋根の上の様子です。はじめはただの陸屋根だったところに、DIYで防水シートを施工して、パーライトっぽい、多孔質の軽い土を載せています。さまざま植物を育てています。

DSC_1190ソーラーパネル。売電せずにオフグリッドしています。なんかもうオフグリッドとか普通すぎて聞かない限り説明もしてくれません(笑)。

DSC_1257はちの巣箱発見。

DSC_1265はちさん、労働が終わってゆっくりしているのかな?

DSC_1182屋上にも、縦の空間を活用するハリガネネット。ちなみに、屋根の上は微気候的に言うと水はけが良い土なので乾燥度合いが高く、比較的高温になるので、砂漠に近いとのこと。なので、そういった気候で育つ植物を配置しています。

DSC_1183裏庭を覗きこむにこみり。

DSC_1189ごろごろ。パティオの上が暑くならないように、厚手のゴムマットを敷いています。

DSC_1249誰がおならをしたのかな?

DSC_1192降りてきて……。

DSC_1197庭を探検します。

DSC_1200なんか植物がみんないきいきしてるなー!

DSC_1202庭から建物側。

DSC_1208奥側はジャングルのようですが、ちゃんと意識して植物が配置されています。ブラックラズベリー、りんご、プラム、ブルーベリー、トリプルクラウンブラックベリー。ラズベリー、梨(3種類の和なし、1種類の洋なし)ブラックカレンツ、オータムオリーブ、マリオンベリー、桑(マルベリー)、などなどなど。それぞれの木にはコンフリーがギルドで植わっています。雑草の防止と栄養の供給をしてくれます。

DSC_1209これ、なんとコウモリのための巣箱。

DSC_1211屋根の上で瞑想するガールズ。

DSC_1194なんかみつけたよ! 生命力に溢れた庭は、こどもたちにとって最高の遊び場ですね。

DSC_1214いのちに満ち溢れていて、思わず休みたくなってしまう、すばらしい庭です。

DSC_1222人が歩くところにはウッドチップが敷いてあります。おそらく下にダンボールが敷いてあり、2層で合わせて草が生えることを防止しています。これ帰ったら真似しよう。

DSC_1223たぶん、これ野球のピッチャー練習用の網ですね。近所の資源を活かして、なんでも再利用!

DSC_1226Marishaが庭を始めるまでの話をしてくれました。

DSC_1229うさぎ。ここでは、糞を収穫して土づくりに活かすのと、どんどん繁殖させて、他の人と交換したりするために育てているとか。

DSC_1240シルバーフォックスという種類。アメリカで品種改良された種類。

DSC_1234恐る恐るさわる。

DSC_1238もっといいえさくれよ……。

DSC_1258ここから、ふたたび屋根に上がり、屋上の様子を撮影。まずは南側。

DSC_1259理路整然とした畑ではないのが、魅力的ですね。

DSC_1260畝の配置も、光の当たり方、コンパニオンプランツ、生活動線などを考えてデザインされています。

DSC_1261縦の空間を活かす工夫がたくさん。鉢も活用していますね。

DSC_1262北側は隣家との境界の壁にも、ハリガネで植物を這わせています。

DSC_1263北側。日当たりが良くないので、コンフリーなどを植えています。

DSC_1264こちら、隣家。2人の家も、もともとはこんな見た目だったそうです。まったく別物になっていますね。

DSC_1270そろそろ帰ります。おやつの道でつまみながら前庭に移動します。

DSC_1273夕日に照らされて、本当に美しいです。

DSC_1276喉がかわいたね〜。

DSC_1283宿泊している、プラネットリペアセンターに帰宅! 今日もたくさん学びました!

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