幸せになれば、なにをしてもいいのよ。

TOKYO URBAN PERMACULTUREツアー2014の旅の様子を綴るみりにこぱぱのしぜんのぼうけんのにっきの6本目です。

ブロックス農園での暮らしも4日目を迎え、午前中の農園ツアーにつづいて、農園のお母さん的存在、ゆり子さんにお話を伺いました。

DSC_9835ゆり子さんはブロックス三兄弟の末っ子サムのパートナーです。農園では、畑、料理の先生として毎日を過ごしているゆり子さんは、農園の外に対してはマクロビオティック、ベジタリアンなど、いくつかのスタイルでのケータリングをすることも多いそうです。

DSC_9850ゆり子さんのガーデンを歩きながら、話をしてくれました。「こんなに種類をたくさん植えているのはなぜ?」という質問には、「小さい頃から植物に興味があったから。エンスージアズム(熱狂)。食べ物が大好きなのよ!」と。

DSC_9832ゆり子さんの畑は1.2m✕3.6mほどのガーデンベッド(うね)が39あって、毎日ひとつのガーデンベッドを作業するそうです。

DSC_9822「どうしたらこんなに豊かになるんですか?」という質問に、ゆり子さんは「おしっこよ。ベッドの横にバケツを置いておいて、おしっこしておくの。朝、それを水で1/10にうすめて、土にかけるのよ。ものすごいミネラルが入ってるのよ。みんなやってるわよ」とのこと。なるほどなぁ……。

DSC_9830相変わらず元気に走りまわる、はぐれにわとりたち。彼らは虫を食べたり、土をかき混ぜたり、肥料を落としたりと役に立つそうですが、手入れがされていないと、すぐに見つけて野菜を食べてしまうそうです。

DSC_9848こちらはゆり子さんの温室。さまざまな苗を育てています。

DSC_9844そのあちこちに、溢れんばかりにお花がたくさん咲いています。これはダリアですね。

DSC_9851きれい!

DSC_9842「私は毎日話しかけるのよ。心のなかでいいの。音楽? 研修生があっちでズンズン音楽鳴らしてるでしょ? あれば植物には良くないと思うわ」

DSC_9846しそ。ものすごく元気です。

DSC_9853ひまわりにミツバチが止まっています。

DSC_9872ゆり子さんは31年前、子どもが8歳、1歳のときにこのブロックス農園を開きました。はじめはただ荒れた山のようなところで、ビニールハウスに1年半ほどすんでいたと言います。「寝ながら星が見える暮らしよ。冬は雪が積もってね。雪を観ながら寝られて、なんてきれいだろうって思ってたのよ。すごく寒かったけどね」「必要なモノは全部自分でつくる暮らしだったのよ。ときどきあの頃を思い出すの。今はモノがたくさんある時代だけど、モノってそんなにいらないのよ」

DSC_9873不安に思うことはありますか?という質問には、「一度は中年の危機というか、もっとキャリア経験を積んでいたほうがよかったのかも、と悩んだときもあったけど、思い直したの。今は全然心配していない」とのこと。病気になったらどうしようって思わない?という質問には、「そういうときもあるけど、くよくよ心配や後悔はあまりしたくない。一瞬、この一瞬を大切にしたいと思ってる。おいしいものを食べて、大好きな人と一緒にいて、バカなことを言って笑うこと」。

DSC_9883「今までで一番苦労したことは?」という質問には、うーん、と考えて「子どもが三人いたから、お金がないことかしらね。でも、全部忘れた(笑)。それさえも。全部忘れちゃった」

DSC_9886「この土地、家族で買ったでしょ、今こうしてみるとすごくきれいで食べ物がたくさんあって、ここにいると心がすごく豊かになって、平和になるでしょう。それはどうしてか?って聞かれたのね。答えは、我々はここを始めた時は、お金をつくるってことを一切考えずに、好きなことを好きなだけした。それも重労働を重ねて。好きなことだけに熱を入れてきた。それが植物に入って、また我々に戻ってきてるんじゃないかなって思う」

DSC_9866「好きなことをしているから、いろんな人たちが習いたいって、お金を払ってきてくれるわけ。それはまったく計画していなかった」「自分が好きなことをみつけて、熱を入れていくのが最高だと思う。娘たちには、幸せになるならば、なにをしてもいいと思ってる。娘たちには、お金をつくろうとしてなにかをすると、幸せにはなれないよって言ってます」

ゆり子さんは、数日前にやってきた僕たちに、心から話してくれました。心にあることだけ、本当のことだけを語り合う、素晴らしい時間でした。ありがとう!

DSC_9892さて、ツアーの続きです。こちらは温室前。温かい温室の南側に、温暖な気候を好む植物を植えています。

DSC_9895食べると舌がビリビリとしびれる花を食べたみり。名前聞き忘れた。。

DSC_9898こちらは、冷蔵庫を再利用してつくった乾燥庫。黒く塗って熱を蓄えるようになっています。

DSC_9897内側には棚がつくってあります。

DSC_9920斜面の下には、手づくりの温室が。内側が黒く塗ってあって、太陽光があたると、温度が上昇、暖かくなった空気が上の冷蔵庫に入り、煙突から抜ける仕組みです。化石燃料をまったく使わず、乾燥させることができます。

DSC_9908さて、温室の中に入ります。奥はさまざまな種類の育苗スペース。冬になると、農園はとても寒いので、農園のキッチンをここに引っ越してきて、ごはんを食べる空間、ミーティングスペースなどとして使っているとか。

DSC_9900暖かい空気が溜まる上には、物干し竿。

DSC_9901足元は、温室の熱を蓄えるための砂利が敷いてあります。

DSC_9907>こちらはサウナ。縦長の物体はお湯をつくるためのロケットストーブ。右の丸い物体は、サウナを温めるストーブです。

DSC_9905ストーブも、なんだかアーティスティックです。

DSC_9903サウナの中は、昼間の間フルーツを乾燥させる部屋になっています。

DSC_9906こちらは、温室内のシャワー。ロケットストーブでつくったお湯で浴びます。この農園で、最も温かい場所にあるシャワーです。(個人宅を除くと、基本的にシャワーはすべて野外)

DSC_9916こちらは食料貯蔵庫。

DSC_9914大量に採れたりんごや果物を貯蔵するそうです。できるだけ手をかけず、人工の肥料などをやることなく、大量の作物をつくることができているこの農園は、本当に豊かです。こういった貯蔵庫は収穫の増減を吸収する役目があります。

DSC_9921裏山を登っていきます。ここでも、微気候を活用した、さまざまな植物が植えられています。

DSC_9922グミの木。たぶん。つまみながら歩きます。

DSC_9923ローズマリー。

DSC_9929わかりません。。とってもきれい。

DSC_9934山の上に来ました。こちらはブロックス三兄弟の長男、ダグさんの工房。

DSC_9938鉄工を中心に、ありとあらゆる工作機械が置いてあります。

DSC_9937こちらは、移動式溶接機。ソーラーの電力だけで溶接ができるようになっています。こういう機械からつくるところがすごいです。憧れます。

DSC_9932そしてこれが、ダグが今取り組んでいる……

DSC_9933移動式ニワトリ小屋(笑)。やることがぶっ飛んでます。

DSC_9935こちらは船の上に建っていた小屋をもらって移築したという図書館。滞在者なら、誰でも利用することができます。パーマカルチャーに関する重要図書が満載だとか。今回はおじゃまするチャンスがなかったけど、次は行きたい!

DSC_9855そしてこちらが農園のWiFiアンテナ。よーくみると、防水のために、プラスチックの牛乳ジャグに入っています。このアンテナのお陰で、みんなが食事をするエリア、メインガーデンあたりは、快適なスピードでインターネットができます。Skypeで話しながら畑作業をすることもあるとか。このハイテクとローテクの混ざった感じが、このブロックス農園をさらにおもしろくしています。

DSC_9940裏山からみた景色ですが、もともとブロックス農園が始まった時は、農園全体がこんな感じだったそうです。すごいなぁ。

DSC_9943農園が終わって、裏山の斜面。こちらの土地は別の持ち主だそうですが、なんとゲリラで木を植えています。

DSC_9947もっさもさ。栗がなっています。

DSC_9948工房に戻ってきました。もらってきたハンターカブ。レストア待ち。こういう生活、いいなー。

DSC_9949裏山のストックヤード。いろいろなモノが分類されて、置かれています。

DSC_9951ガラス・サッシも、便器も。余裕で小屋が建ちそうです。こういうふうにストックしているからこそ、やっていけるんですね。

DSC_9954こちらは、水タンク。直径は5mくらいでしょうか。標高が一番低い湖からソーラーで組み上げた水が入っています。

DSC_9953中を覗き込むみりレポーター。「深いよー」とのこと。

DSC_9957こちらもおいしいグミの木。おいしい果物がなる木を植えておくと、人が自然に集まります。これもパーマカルチャーでは大事にしているデザインです。

DSC_9961いろんな植物の、花もきれいだけど、僕は蕾がいちばん美しいと思います。

DSC_9969麓に戻ってきたら、なにやらアヒルたちが騒がしい。

DSC_9977ガーガー! 殺気立ってます(笑)。

DSC_9988夕方の、えさの時間のようです。

今日は、ゆり子さんとじっくり話し、ファームツアーで1日が終わりました。ゆり子さんの「幸せになれば、なにをしてもいいのよ」という一言や「一瞬、この一瞬を大切にしたいと思ってる。おいしいものを食べて、大好きな人と一緒にいて、バカなことを言って笑うこと」という言葉が、心に残りました。現代社会に生きていると、いろんなことが本当に複雑です。でも本当は人生って単純だよね。自分の人生もそうしていきたいな、と思いました。

さて、その夜は、近所のメキシコ移民たちによるメキシカンパーティにでかけましたよ。

DSC_0090生バンドの演奏がいい感じです。会場は公民館のようなところ。メキシコ料理が並び、メキシコのお酒が無料で振る舞われていました。

DSC_0022みりもノリノリ。

DSC_0023見よう見まねでステップを踏みます。

DSC_0066最後はみんなで輪になって。ブロックスの研修生たちはダンスも大好き。いつもは農家スタイルですが、今日はビシッとスーツやドレスを着こなしていて、みんなステキです。

DSC_0030この間、にこは端っこに座って、みんなが踊るのを観ていました。兄弟で性格が全然違います。

というわけで、今日も充実した1日でした。

Share on Facebook10Tweet about this on TwitterShare on Google+0Pin on Pinterest0

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です