すべてを分かち合う暮らし。

TOKYO URBAN PERMACULTUREツアー2014の旅の様子を綴るみりにこぱぱのしぜんのぼうけんのにっきの7本目です。

今日は、農園での暮らしの最後の日。みんなで作業をして、農園のオーナー、ブロックス三兄弟の長男、ダグさんのお家をみせてもらいました。

DSC_0100今朝のアヒル。野外トイレ生活にもだいぶ慣れてきました。

DSC_0115今日の午前中は、いくつかの班にわかれて作業です。僕たちは、洗濯小屋にある洗濯機の排水が流れて来るバイオフィルターの補修。洗濯機の排水は地下に埋めたパイプで、この場所まで15mほど運ばれてきます。バイオフィルターはその5にもあるように、地面に穴(ここでは幅70cm、深さ70cm、長さ3m)を掘って、ウッドチップで埋めて、微生物が栄養を食べて分解したり、植物が栄養を取り込んで成長するということでもあるのです。写真は、バイオフィルターの古いウッドチップを取り除いているところ。使用済みウッドチップは、いい感じで発酵してコンポスト化しているので、畑の肥料になります。

DSC_0109入れ替えるウッドチップ。こちらのウッドチップも、近所の製材所からほぼタダでもらってきたもの。彼らもゴミが減って助かるわけです。こういう、ご近所との資源の循環をものすごくやっています。

DSC_0119ここで登場したのが、こちらの「Aフレーム」。竹をA字型に縛って、まんなかに重石をつけた糸がぶらさがっています。これで掘った穴が水平かどうかを調べるのです。

DSC_0122まずはAフレームを地面に固定。糸がどこに垂れているかをペンで印をつけます。この後、フレームを持ち上げてひっくり返し、さきほど突き立てたのと同じ場所に立てます。で、再度ペンで印をつけると、2つの印に差ができるわけです。その2つの印のちょうど中間にさらに印をつけます。ここが、水平の印。何度も掘ったり埋めたりしながら、穴の最深部が水平になるように調整します。水平が重要な理由は、水が一番深いところに流れる性質があるからです。今回のバイオフィルターは長さ3mと広範囲にわたっているため、一ヶ所が深いとそこにばかり水がたまり、分解が追いつかないし、他の場所は水が流れてこないことで分解が全くされないということになってしまいます。

DSC_0126水平がとれたら、ウッドチップを運び込みます。みりレポーター、働いています。

DSC_0136にこレポーターも参戦して、ざざーっと!

DSC_0142ふう!一仕事おわって、ミミズを見つけたよ!

DSC_0143洗濯小屋から来ているパイプを繋ぎ直して。

DSC_0147詰まったり、根っこが入ってこないようにするためのマスを埋めます。ちゃんとしたマスが今手元にないということで、プラスチックの植木鉢で代用。

DSC_0148上に石を置いて、完了! 排水、こんなのでいいんだなぁ。目からウロコ。

DSC_0151一仕事終わったので、タクシーごっこ。「どちらまで行きますか〜?」

DSC_0162一輪車に乗る経験なんて、なかなかないですよね。子どもたち、本当に楽しそうでした。

DSC_0118さて、次の作業はこちらの育苗ゾーンのフェンスの外側の手入れ。

DSC_0187にこみり、はりきっています。

DSC_0164これは、馬小屋の地面に敷かれていたおがくず。馬糞と混じって、栄養満点です。こちらも近所で牧場からトラック1台5ドルでもらってくるとか。「昔は無料だったんだけど、今はオーガニック農家が増えて、みんな欲しがるから、5ドルになっちゃったのさ」と研修生。

DSC_0178馬糞おがくずをルバーブのまわりにマルチします。これで栄養が供給されると同時に、草が生えてこないというわけ。なぜルバーブなのかというと、「柵の外側だから、アヒルやシカはあまり好きではないけど人間は食べたい植物を植えるんだよ」とのこと。なるほど。

DSC_0176研修生に教えてもらいながら、みりレポーター、灌漑パイプに穴を開ける作業をしています。

DSC_0116育苗ゾーンの中です。色んな種類の木をそだてているので、その名前の看板と一緒に、「クリアランスセール!」看板も。育苗は、ブロックス農園が事業として行っていて、研修生と売り上げを分け合うようになっているとか。

DSC_0145研修生のマックスが、にこみりに「これで手紙を書くといいよ」と白樺の木の樹皮のむき方を教えてくれました。

DSC_0193食後のお散歩。研修生が住むタイニーハウスです。かわいいなぁ。

DSC_0212さて、午後はブロックス農園を運営する三兄弟の長男、ダグ・ブロックスのご自宅を見せてもらいました。

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DSC_0196上の家が最初に建てた家、下の家はのちに建てました家です。全部セルフビルド。もはやブロックス農園でセルフビルドには驚かないですが、やっぱりすごい。。

DSC_0198庭には食べられる果物がたくさん。

DSC_0200プラム。

DSC_0201めちゃめちゃ美味しいです。

DSC_0202ベリーもいっぱい。みんなに配るみりレポーター。

DSC_0204黙々と食べるにこレポーター。

DSC_0205畑もあって。眺めも最高……!

DSC_0206ダグさんは四角い家が嫌いだそうで、フィボナッチ係数に基づいた、らせん形の家を建てたとか。いったい、どうやって建てたのか、謎です。

DSC_0208ダグさんの自宅の南側の斜面。やっぱりここでも下草を抑えて木に栄養を与えるコンフリーを植えています。

DSC_0210太陽熱で浴びる、外シャワーがここにも。

DSC_0214天井には温かい空気を循環させるためのファンが。

DSC_0215北側に設置された薪ストーブ。家を温める、料理をする、お湯をつくる、など幾つもの目的を果たすようにデザインして設置したそうです。蓄熱容量の大きな北側の壁の内部には銅管が走っていて、ストーブにつながっていて、北側の壁全体が温まり、それが家全体をあたためる設計になっているそうです。今、ペルチェ素子を活用して薪ストーブから発電する実験中だとか。

DSC_0216こちらが貯湯タンク。

DSC_0217電気は、自家発電のオフグリッド。

DSC_0218マスタースイッチ。

DSC_0219チャージコントローラー。

DSC_0220こちらもチャージコントローラー。

DSC_02213000Wのインバーター。交流を使う家電などへ電気を供給しています。ちなみに、照明はすべて直流12Vで運用しているそうです。

DSC_0222調べたら、これもバッテリーチャージャーらしいです。80年代からオフグリッドをやっている人は持ってる機械も違います。

DSC_0224アンペア、ボルテージの表示板も手づくりです。

DSC_0228こちらは最近ダグさんが購入した、サウジアラビア製洗濯機。いっさいコンピューターが使われていないので、電圧変動にも強く、万が一壊れても修理が簡単だということ。日本でも、最新型よりも二槽式の古いタイプを選ぶ人が増えていますね。

DSC_0230窓からの眺め。毎日こんな眺めで暮らせるなんて、最高ですね。

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4月〜10月までの間のリビングは、外。ここで食事をするとか。ダグさん、お家を見せて頂いて、ありがとうございました!

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夕食前、ブロックス一番の絶景シャワーにてシャワーを浴びます。水は井戸水、ソーラーで発電してポンプで組み上げて、太陽熱で温めて入ります。ちゃんとお湯と水の蛇口があって、快適な温度に調整ができます。天気が良い時はかなり高温のお湯が出ます。ただ、長湯すると他の人の分がなくなっちゃうので、分けあって。

DSC_0241これが浴びている最中の眺め。人生であびたシャワーの中で、ダントツナンバーワンの眺めです。もし沼に人がいたら、シャワーを浴びている人は丸見えですが(笑)。

DSC_0256ふう、すっきり!

DSC_0258さあ、夜ご飯の時間です。

DSC_0262今夜は、ジャパンナイト! みんなが日本から持ち寄った食材を使って、いつもご飯を作ってくれている研修生たちに、振る舞いました。メニューは、手巻寿司を中心に。

DSC_0264「いらっしゃいませー!」

DSC_0267研修生のほかに、ダグさん家族、サムさん家族、ご近所の人も招待しました。

DSC_0260これは、臼と杵!?

DSC_0274なんと、もちつきをするために急遽チェーンソーでつくったそうです。ブロックス農園、恐るべし!

DSC_0281さあもちつき! みんな興味津々です。もちつきは祝いごとであること、コミュニティの結束をつよめて、文化を伝える側面もあることなどをシェアしました。ダグの子ども「やりたい!」ゆり子「お前にはまだ早い!」みたいな会話も。みんなでもちつきに挑戦して、美味しくいただきました。

DSC_0286電飾もつけて、パーティを盛り上げます。

DSC_0290キャンプファイヤーを囲んで、自然に歌が始まりました。元研修のエメットはバンジョーを、研修生たち、僕たちツアー参加者もギター、バイオリン、マラカスなどを手に参加します。歌は、Country Roadや、農園での暮らしを歌った歌など。農と暮らし、歌うことがつながっている。そんな歌の文化が若い世代にも自然に受け継がれていて、すばらしいな。

DSC_0291にこみりレポーターたちも、ずっと歌声に聞き入っていました。

この後、僕たちは先にテントに戻りましたが、ツアー参加者のLilikoさんがオーボエで参入、僕たちはテントから見える月を眺めながら、すばらしいジャムセッションに聞き入って、眠りました。

ブロックス農園で過ごした5日間が、ついに終わりです。今日も一日、みんなでつくって、みんなで楽しみました。都会にいると、なかなかカラダを使った共同作業の場面は少ないですが、ブロックス農園では、ほぼすべての作業が共同で行われます。もちろんみんなでやるほうが楽だし、学びが共有できるし、みんなにとって、農園を維持していくことがじぶんごとになるし、誰でもメンテナンスができるようになるから、なんですが。日々の仕事も、楽しみも、分かち合うんですね。そういう、デザインがされているわけです。まあ、難しく考えなくても、それが自然なカタチだよな、と思います。どうしたら僕たちは、幸せに生きていくことができるか?考えながら眠りにつきました。

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